今日は外に設置されている排気ファンの清掃のお話です。
このタイプは斜流ダクトファンという名称です。
主な特徴は空気を軸方向から吸い込み、軸の斜め方向に圧力を与えて、
軸方向に出口を変えて送風する構造となっています。
ターボ形斜流羽根と後置静翼羽根の採用による、
低騒音設計としての代表的な機種。
軽量小型ではあるがパワーがあり、天吊りタイプの
代表機でもあります。
先ずは個別のパーツからのバラしとなります。
口径も大きいタイプで重量もあります。
屋根の上や脚立上での作業となるため安全対策は重要です。
ファン本体の両サイドを切り離します。
本体は外す前に内部の溜まり油を確認し、
抜いてから架台より切り離します。
また4点の寸切ボルトは取付けレベルが変わらないように
印を付けるか、緩める固定ナットを決めた方が良いでしょう。
これが心臓部である流体力学に基づいたターボ形斜流羽根です。
空気の流れが想像できる汚れ方です。すごい!
しかもカッチカチ。
早速 苛性ソーダのお風呂に浸かってもらいます。
そしてこれが後置静翼羽根です。これは回転しませんが
先ほどのターボ形斜流羽根による空気の流れを効率よく
運び出す計算されたフォルム。
ケーブルの関係でモーターは付けたままでの作業となります。
これはお風呂には入れれませんので、洗剤を掛けては削ぐ。
掛けては削ぐ。これの繰り返しです。
ほぼほぼキレイになりました! 塗装の劣化は致し方ありません。
キャンバスダクトも見事に復活です!
ファン本体はここで組み上げていきます。
接合フランジ面は耐熱コーキングで密着度を上げます。
この時設置前に一度、羽根を回転させて
干渉音が無いか確認します。大丈夫ならOKです。
ファン本体を設置し、レベル調整をします。
次に吸込み側を固定します。ここも耐熱コーキングを打ちます。
そして吐出側を固定し、モーター配線を接続して完了です。
ブレーカーを入れてスイッチON!
静かな音速で空気が一気に駆け抜けます。
たまりません!
特に架台附近を目と耳で良く確かめ・・これで本当に終了です。
馬場係長・・・お疲れさまでした!
排気ファンのメンテナンス承ります!
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