お店さまよりご依頼を頂いた場合、ほぼ全案件すべて事前に見させて頂きます。
排気ファンは一般に天井裏や屋上部がほとんどです。
やはり騒音の問題やスペースの関係だと思われます。
今回は天井裏であり、躯体から吊り下げている
天吊タイプでした。
【このタイプは斜流ダクトファンという名称です】
主な特徴は空気を軸方向から吸い込み、軸の斜め方向に圧力を与えて、
軸方向に出口を変えて送風する構造となっています。
ターボ形斜流羽根と後置静翼羽根の採用による、
低騒音設計としての代表的な機種。
軽量小型ではあるがパワーがあり、天吊りタイプの
代表機でもあります。
事前調査で一番大事なことは、
作業するにあたって標準装備の他に何が必要か?
足元の状態や、本体を切り離して
どのような状態で清掃できるか?
限られた時間での調査、
想像力を働かせて必要なものを書き出すのです。
今回の排気ファンはNO4サイズで、
点検口からはファン部のみしか洗い場に降ろせません。
他の具材はすべて天井裏内での作業となりました!
この事前調査でもすぐに感じましたが、
運転時の異音!(油の固まりと羽根が干渉している音?)
ギギィーとかジジィーって感じの音です。
さっそく開けてみますと・・・
やはり・・・
ファン部を囲い込みフランジ内部に、
羽根で擦れて削ぎ落されている油の固まりが
6~8mm程度の膜状にこびりついていました! ↓↓↓↓↓
これはモーターマウント部側のフランジで、
この状態からすると排気効率は25%は低下していたでしょう!
この油を地道に削ぎ落すしかないです。
これが切り離した状態です。
両方のキャンバスダクト部も油を削ぎ落します。
特に出口側にはダンパーもついているので
念入りに手をかけます。
約1時間後・・・これが限界です。
こちらは作業性が良いので15分程度でこうなります。
ファン部は下の洗い場で苛性ソーダのオケで浸け置きし、
油分を除去します。
ここまでで約2.5~3時間くらいかかります。
これから丁寧に組み上げ、コーキングを打ち、
耐熱テープをまいて完了となります。
それとこれも大事ですが、
外の排気出口です。
凄いです! 凄い太い金網のようになっています。
この違いを見て頂ければ、
これだけでも排気効率がグーンっと良くなりそうです。
全ての作業は完了致しました。
ブレーカーをONにし、電源を入れると・・・
フォォーという感じの抜けるような静かな音です。
問題なしです!
排気ファンの清掃の事でしたら
日美装建 株式会社にお任せ下さい!
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